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実説 城谷怪談 撰集六十四
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Narrado por:
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城谷 歩
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De:
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城谷 歩
Acerca de este título
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
「赤いちゃんちゃんこ」(30分)
彼がまだ高校生の頃、当時交際していた他校の彼女と久しぶりのデートに地元高知県の海に行くことにした。自転車で二人乗りして汗だくになりながら浜辺についてよもやま話に花を咲かせその帰り道、ふと思い立って地元で有名な山に寄ることにした。展望台があり夕景を望むにはロマンティックこの上ない。
しかしこの寄り道が思いもよらぬナニモノかを呼び寄せてしまうことになるとはその時は予想だにしていなかった。
「広めてはいけない」(32分)
怪談話に携わるようになって時々特有の困難にぶつかることがある。
巡ってきたご縁のある体験談や、自身のエピソードであるから大事に語らせてもらおうと思うのだが、邪魔をされることがあるのだ。いたずらか、怒りか、はたまた悲しさからなのか、どうしてもつまりその目に見えない何かの力が作用してうまく語れない、書けない、収録できないなどといったことがまま起きる
「軋むストレッチャー」(30分)
落合さんがその病院に勤めていた頃、その病院にはERの設置がなかった。当直医1名、看護師長1名、看護師1名の申し訳程度の深夜救急で大変な激務だった。
霙降るその晩のことを彼女は今も忘れない。勤務について間もない18時か19時頃、担当医が来て「これから1台救急車が来るけど、診断書を書くだけだから」と力なく告げたのだ。
「布団部屋」(30分) フリーのバスガイドをしているナオちゃんは昔から相当に霊感が強い。その彼女がガイド三年目、今から二十年ほど前に体験した出来事である。
北海道の観光シーズンはどの地も観光客で賑やかだが、札幌からほど近い定山渓もその一つである。勇壮な渓谷、澄んだ空気に温泉、人気のスポットだが実は歴史を紐解けば遊郭街、当時は我が身の不幸を病んで多くの自殺者が絶えない土地でもあったという。©2020 Wataru shirotani
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